キャリア・サポートニュース
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キャリア教育のヒント第6回――根本 英明 選択肢に関する情報収集とは 前回、キャリア・プランニング・プロセス4つのステップ(「自己理解」「選択肢に関する情報収集」「統合・意思決定」「目標設定・行動」)の「自己理解」について説明した。今回は「選択肢に関する情報収集」について説明したい。いざ就職してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、職業について詳しく調べることをお勧めする。 職業情報収集の方法として、①印刷物・出版物②視聴覚情報③コンピュータ支援システム④インターネット⑤関係者に会う、などがある。 ①は、「OHBYカード」(労働政策研究・研修機構)「職業名索引」(厚生労働省)「13歳のハローワーク」(幻冬舎)「なるにはBOOKSシリーズ」(ぺりかん社)「会社四季報」などがあり、②は「職業ガイダンスシリーズ」(雇用情報センター)「NHKビデオ教材・将来の生き方を考える」(日本進路指導協会)といったビデオをハローワークなどで見ることができる。 ③はハローワークの「総合的雇用情報システム」(厚生労働省)がある。さらに④を検索するとさまざまな職業情報サイトが出てくるので、自宅にいながらにして職業情報を知ることができる。代表的なものとして「キャリアガーデン」「職業図鑑」「マナビジョンキャリア」などがあり、仕事内容やその仕事に就くための方法、給料、将来性などが分かりやすく掲載されている。 公的サイトでは「厚生労働省編職業分類」(平成23年改定)があり、「ハローワークインターネットサービス」と検索すると出てくる。約400の職業について、それぞれの仕事の内容、労働条件の特徴が解説されている。 もう一つは「職業能力評価基準ポータルサイト」がある。「職業能力評価基準」とは、一人ひとりの職業能力を第三者にも分かりやすく伝えられるようにすることを目的に、厚生労働省が、働く人の能力開発と客観的な評価のために策定を進めているものである。現時点で54業種、約280職種の仕事内容が詳しく解説されており、各職業で必要とされるさまざまな職務遂行のための基準や必要な知識、中長期的なキャリア形成の道筋が示されている。 さらにその職業に就いている人から直接話を聞くことで、実情をリアルに知ることができるだろう。多くの職業や仕事内容を調べることで学生が的確に理解し、進路選択に活用できる。
日本能率協会で月刊誌「人材教育」編集長等を経て独立。大学・専門学校でのキャリア教育の推進に携わっている。自在(株)代表取締役、TCE財団キャリア・サポート事業運営委員会委員、キャリアコンサルタント。
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